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地下アイドル姫乃たまの恥ずかしいブログ

1993.2.12下北沢生まれ。地下アイドル姫乃たまの主にアダルトなお仕事日記。普段の活動は「姫乃たまのあしたまにゃーな」http://ameblo.jp/love-himeno/

当たり前で当たり前じゃない!家族ってなんだ!家族なんだ!

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[似ているかしら。東京行きの新幹線にて]
 
普段は故郷もないような顔してツイッターや舞台で、絶対許さない!だの、あれがエロいだのばかり言ってる私ですが、これでも人の子なので、しかも不器用な弟持ち長女ですので、祖父母がいる岩手に三泊四日で帰省してきました。
 
母方の実家がある岩手には年に二度、春先と夏に帰省してるのですが、東京とは気候があまりにも違うので下手な海外旅行よりよっぽど時差のようなものを感じます。
 
行き帰りの電車ではずっとカーネーションばかり聴いていました。
 
祖母の第一声が「あら、太ったわね」だったので半年前の帰省から体重が8キロ増えたことを伝えると目を丸くして「8キロ」と呼んでくるので、すっかり囚人気分です。
 
祖父母と弟がいる車内では、いつもふと不思議な気持ちになります。みんなと血が繋がってるのかと。
 
祖父は運転がうまく、大人は誰でも運転がうまいものだと安心して後部座席で眠っていた私も、すっかり運転の下手くそな21歳になりました。
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[今年は例年より積もってるらしい。毎年すごいので正直まったく見分けがつかない]
 
いま岩手にはそこらじゅうに白鳥がいて、ほとんど凍った池にはいったり氷の上にのぼったり、田んぼで食事して泥だらけになったりしています。
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[優雅に見えるけど水の下ではもがいてる生き物だと聞いていたのに、実際に見たらすいすい泳いでた]
 
まだリフトがなかった頃、ロープを伝って雪山をのぼり、木の板をはいて意地でスキーをしていた祖父は、いまでも現役で大会に出て賞をもらったりするスキーおじいさんです。
 
祖父方のひいおじいさんも亡くなる直前まで毎朝、竹刀を素振りしていたのでそういう家系なのかもしれません。
 
その血は受け継げなかったのか、普段恐ろしいほど微動だにしない兄弟も、小さい頃からのイベントなので違和感なく春は祖父とスキーをします。
 
小学校の卒業文集に「なんでもいいので何かを誰よりも早くやりたい」と書いた私は不器用な長女らしくとりあえず早く滑ってあられもない方向に進み、とりあえず転びます。
 
体が人より軟いので転んでも痛くないのです。それにホラー映画とおばけと、何もない夜におとなしく眠ること以外なら、あとは大人系女子くらいしか怖いものがないので、本当に大怪我するまで怖くないんだと思います。
 
同じく小学校の卒業文集には「ちゃんと働くんで売れなくてもいいから趣味で音楽を続けたい」と書いた弟は、あられもない方向に進んでいく姉を見て、絶対に転びません。
 
右へ左へ広く進んで、ゆっくり山の下を目指します。
 
でもなぜかお姉ちゃんより早く着くんだよなあ。スキーと運転はほんとに性格がよく出ます。
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[祖父が自身のガラケーで撮影した]
 
16歳で技術も知識も持たずに地下アイドルになった私は、未だにこの活動を失敗からケアレスミスくらいにするために奮闘しています。
 
いまや地方からもたくさんライブのオファーがかかり、CDをリリースすればタワレコのウィークリーチャートにぽんとはいる弟を見ながら、この子のお姉ちゃんが姫乃たまってバンドのファンからしたらあんまり印象良くないんだろうなあと思います。
 
でもそれより、面白いからいっか。って本当は思ってます。がはは。
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[旅館にて。Photo byありがまお]
 
いつか長女持ち弟である父に、お姉ちゃんのことをどう思ってるか聞いたらなんとも思ってないと言ってました。
 
他意はなく、その通りなんだと思います。でもふたりは仲がいいです。
 
弟持ち長女の母も弟とは時々電話をする程度だけど仲がいいです。
 
やっぱり兄弟って不思議だと思います。
 
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ところで(話の切り替えに便利な言葉)、旅館から帰る日の朝、温泉の脱衣所で4.5歳くらいの男の子とお母さんと一緒になりました。
 
男の子に接するお母さんの態度が過剰に甘やかすでも、ほっとくでもなく、フラットでいいなと思ってちらちら見ていたら、男の子が不意に立ち上がって祖母と私に
 
「家族ですか?」と聞いてきたのです。
 
お、なんだ。ふたりともおしりが安産型だから、そう思ったのかしら。
 
見た目に合わないしっかりした喋り方と、当たり前の質問が面白くて祖母と笑いながら、そうですよーと答えました。
 
男の子が切れたのは、その少し後です。
洗面台にあるブラシが外に飛び出すほど強く投げつけて「おばあちゃんがお母さんなんか産まなきゃよかったんだ!!」とはっきり怒鳴りました。
 
小さい頃ってこういうこと言って後で後悔するんだよなあと思いながら、振り返った時に見たお母さんの絶望的な顔があまりにもいたたまれなくて、私は後ろを見ずに脱衣所を後にしました(もちろん服は着たよ)。
 
後から祖母に「◯◯くんが会いたいって言うから、お母さん出てきたんでしょ」とお母さんが言っていたと聞いて、息苦しくなりました。あれはなんだったんだろう。
 
 
今日、東京に帰ってきました。
 
次の夏に来たら、もう就職してしばらく遊びに来れないねと祖父母は言います。
 
また日常かと、重たい荷物を抱えて遅々として進まない東京駅の列を歩きながら弟も私もぼんやりしています。
 
 
"ああ 東京から少しはなれたところにすみはじめて ゴメン ゴメン ゴメン ゴメン"
Edo river(Daxdelion Mix)/Carnation
アルバム「Mellow My Mind」より