地下アイドル姫乃たまの恥ずかしいブログ

1993.2.12下北沢生まれ。地下アイドル姫乃たまの主にアダルトなお仕事日記。普段の活動は「姫乃たまのあしたまにゃーな」http://ameblo.jp/love-himeno/

エロ本のレジェンドが大集結!『エロの「デザインの現場」』出版記念パーティーがすごかった!

昨年末アスペクト社から、男の子なら誰でも知っている『例のプールの本』が出版されました。

グラビア撮影のためにオファーした売れっ子AV女優もなんのその、巻頭カラーグラビアは全てプールオンリーという大胆な仕事に度肝を抜かれました。

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[私は主にモノクロページ担当。服を着てプールに入るのは最高でした]

 

そんな大注目のアスペクト社が今度はエロ本のデザイナーに焦点をあてた『エロの「デザインの現場」』を出版しました。

そ、そんな書店が置き場所のジャンルに困るような本ばっかり……。アスペクト社かっこいいです……!

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["エロ本のくせに”というキャッチコピーで世界一愛のこもった"~のくせに"を見ました]

 

パーティーの後、興奮冷めやらぬまま秘密基地のような狭い座敷で、ちゃぶ台と焼酎を囲みみんなで肩を寄せ合っていると、春はまだなのに暑いほどで、窓をあけるとゴールデン街の屋根をつたって、いい風が流れてきました。

 

著者の有野陽一さんが水割りを飲みながら「もう自費出版で出すしかないかと思った。」と、今回の出版について語ります。

革新的でかっこいいエロ本のデザイン(これは同時にエロ本の歴史でもあります)をまとめて世に出すべく、見切り発車で取材を始め、時には日帰りで沖縄まで撮影に行くなど地道な活動を続けてきましたが、なかなか出版が決まらず自費出版に踏み切ろうか悩んでいたところを、アスペクト社が見つけてくれたそうです。

 

出版を記念して開かれたパーティーでは、十数年ぶり、もしくは数十年ぶり(!)の邂逅に喜んだり驚いたりする、エロ本をつくりあげたレジェンドたちの姿がありました。

人って、あまりにも久しぶりの人に会うと吹き出すんですね。初めて知りました。

 

普段はあれもこれもアルコールでうやむやにする私ですが、この日ばかりは酒を飲むのも忘れるほど楽しく、当時の貴重な話に夢中で耳を傾けていました。

 

特にライターはデザイナーさんと会う機会がほぼないので、もう数年ほど連載ページのデザインを担当してくださってる方と初めてお会いして、吹き出しこそしないものの飛び跳ねるほどに感激しました。

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[左が私の連載ページを全て担当してくださっている野田大和さん。右が連載が載っている『Yha!Hip&Lip』と休刊まで『Chuッスペシャル』の表紙デザインをしていた小西秀司さん。どちらとも数年越しの初対面!]

 

この日は、主催者の提案で傑作・イチオシ・思い出のエロ本をそれぞれ持ってきていました。

 

写真に写っているのは小西さんの思い出のエロ本で1990年の「求愛広告」です。

素人ものの走りですが誌面の女の子は全て本物の素人娘で、当時は繁華街でいちにち100人もの女の子に声をかけて撮影していたそうです。

 

ガッツありすぎな小西さんはなんと20歳にして「夜遊び隊」の編集長を務めていました。そんな1997年10月号の「夜遊び隊」を持ってきていたのが誌面のデザインをしていたという長久雅行さんです。

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[悪いことした人じゃないですよ。顔出しNGの長久さん、とっても優しい方でした]

 

当時、写植職人だった長久さんは「色を扱う自信がなかった」という理由で、最初に依頼された巻頭カラーのデザインを断ったそうです。

その後、考え直して小西さんに連絡をとり、この号の「夜遊び隊」にて誌面カラーページのデザインデビューしました。

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 [お揃いの帽子だったライター安田理央さん(左)とデザイナーの野田大和さん(右)久しぶりの再会!(お揃いだったのは偶然です。念のため……。)]

 

『エロの「デザインの現場」』の中ではデザインと文章、それぞれの仕事を貫くために衝突し合っていたエピソードが掲載されていますが、久しぶりの再開に照れくさそうにしていました。

 

野田さんのデザインはひと目みただけで「あ、これ野田さんだな」と分かる個性的なかっこいいものばかりで、毎月、原稿の〆切後は野田さんのデザインがあがってくるのが楽しみで仕方ありません。

 

安田理央さんはなかなか誌面に裸が出てこない1986年10月号の「BODY PRESS」を片手に「この一冊がなければエロ業界にはいっていなかったかもしれない」と言っていました。

 

 そしてみんなが一冊ずつエロ本を持ってきている中、大きな紙袋いっぱいに本を詰めてきてみんなを喜ばせていたのが、ほうとうひろしさんです。

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[「デラべっぴん」の工作企画(!)でペーパークラフトのようにセクシーな女の子を組み立てられる「オナマイド」を制作]

 

喜んだのはもちろん私もです。本物のオナマイドを見てみたかったというのと、もうひとつ、彼が何故か佐川一政のサイン入り雑誌を持っていたからです。

え、なんで佐川一政

 

あの事件で知られている佐川さんですが実は絵がとってもうまい、というのは知っていました。そんな佐川さんに漫画を書くようすすめたのが、ほうとうさんだったのです。

 

唐十郎さんの『佐川君への手紙』以降、みんな“佐川くん佐川くん”って失礼でしょ」というほうとうさんが“くん”ではなく、“さん”づけにして、デザインを手がけた『まんがサガワさん』はアマゾンのレビューで星5つと1つが並び、現在プレミアがついています。

サザエさんと勘違いして買ってくれたら良いな、って思って(笑)。そしたら書籍流通大手の東販と日販から、理由はわからないけど、取次ぎ拒否になってしまってそれどころではなくなっちゃった」

雑誌にサインをもらったのは打ち合わせで彼に会った日がほうとうさんの誕生日だったから記念に、とのこと。

 

 元々、『デラべっぴん』をデザインしながらも、模型作家を目指していたほうとうさんは、模型雑誌に作品を持ち込んだところ、デザイナーが足りないという理由で「ホビージャパン S.M.H.vol.2」でいきなり事実上のアートディレクターに。もちろん作品も掲載されたそうです。

 

当時はパソコンがないので、文字を紙に印刷してカッターで傷つけて効果をつけ、写真と合成するなど、アナログ作業の連続だったといいます。

「でもパソコンの方が楽ですよ。すぐ直せるし、コピー代の10円もかからないしね。」と笑うほうとうさんは、その後も井口昇監督の単行本「恋の腹痛 見ちゃイヤ!イヤ!」や『昭和ちびっこ広告手帳』をデザインするなど精力的に活動しています。

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私はタイで買ったエロ本を持って行きました。

 

タイはとても規制が厳しいので、カラミはもちろん乳首も写っていないグラビアのようなものですが、40×30cmと大きく、胸もとのリボンをほどくと中から本がでてくるデザインになっています。

 

価格は日本でいうとだいたい一万円弱だったはずです。あまりにも計算弱いので嘘かもしれません。

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そして、ワニマガジン社の『Yha!Hip&Lip』2009年と2010年のものです。

 

編集長だった永岡輔さんの青田買いがすごくて、表紙がそれぞれまだそこまで売れていなかった頃の中村静香ちゃんと村上友梨ちゃんです。もちろんいまはもうみんな知ってますよね。

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[Yha!Hip&Lip2010年2月号より、漫画家 丸尾末広によるボディペイント]

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[Yha!Hip&Lip2009年12月号より、全裸ドラムで狂乱セックス]

 

他にもメイド喫茶のメイドを山奥に連れて行って滝に打たせたり、地下アイドルにキャットファイトさせたり、2000年も10年目とは思えない自由さで、かつてのエロ本にあった可能性を示しています。

 

ところで青田買い永岡さんが目をつけて五年くらい育ててるのに、一向に実りのない私ってなんなんでしょう。