【画像でふりかえる】姫乃たま五周年大宴会「わらわんらふぉ・わー」レポート

What a Wonderful World

素晴らしい世界ってなんでしょう。

それがもしどこかにあるとするならば、私はやはり「私が地下アイドルを自称し続けられる」この世界であると答えるでしょう。

姫乃たま五周年大宴会「わらわんらふぉ・わー」

去る2014年6月11日、姫乃たまの地下アイドル生活五周年を記念したイベントが阿佐ヶ谷ロフトAで開催されました。

開催されましたとは非常に日本語的な表現であって、開催したのは私です。

 

実は私が地下アイドルとして初めてライブをしたのは4月30日なので、周年イベントというには随分と遅いのですが、はてなブログを始めてからというもの、読者の方からメールをいただくことが増えて、まあ会ってみたかったんだというのが本当のところです。

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メールを見る限り、アイドル文化に疎い方が多く、そういう方にとって地下アイドルライブはとても敷居の高いものであると考え、着席のゆるやかなイベントにしました。

当日は100人もの方にご来場いただいたのですが、本当にはてな読者の方がたくさんいらしてくださって、とても嬉しかったです。「思ったより小さいですね」と言われ続けた夜でした。

 

長年のファンのみなさまにおかれましても、縁のある演者さんに囲まれた、普段のライブとは違う姫乃たまを見ていただけたかと思います(そうだといいな)。

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[パーティーをエレガンスにするためのデュオ、姫乃たま×松村謙一郎]

 

イベントはフリーライターでアダルトメディア研究家の安田理央さんによる「ねえ、王子」のMV先行上映から開始。

こちらは6/29のフェチフェスにて完成版が発売開始されますのでお楽しみに。

 

パーティをエレガンスにするために、最高にエレガンスなゲスト松村謙一郎さんをお呼びして、SPANK HAPPYの「拝啓ミスインターナショナル」「Sweets」の二曲を披露。

 

エレガンスな、といえど、エレガンスでご飯を食べているわけではなく、普段はサラリーマンをされているので、この日も出演時間ギリギリにいらして、同じく客席のサラリーマンの方と「この時間に来るのは大変ですよね……」と共感し合う場面も見られました。

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[五周年だョ!全員集合・五周年アイドル座談会]

 

写真左から、筆者、写メ中のまかべまお、りゅうきいずむ、大和撫子の百合、芍薬、牡丹。

体調を崩していた芍薬ちゃんですら「ちょっと調子が悪いのでハイボールで」という、全員飲兵衛アイドルで座談会をしました。

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この六人に共通しているのは飲兵衛だけではありません。なんと全員地下アイドル(またはライブ歴)五周年なのです。

楽屋からデビュー当時の写真や、お互いに初めて出会った時に撮影した写真を出し合って大盛り上り!会場にもスクリーンで貴重な写真が映し出されましたが、ここには掲載できません。わはは。

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[ぱいぱいでか美の名付け親、天才と呼ばれた男ティンカーベル初野デビューライブ]

 

会場も飲み始めてあったまってきたところで、今回、唯一自ら出演志願してきた謎の男、ティンカーベル初野くんが登場しました。

ジジイとババアに異常に固執した楽曲を披露し、会場は拍手喝采。終演後も「ジジイラップの人ですよね……!」と握手を求められて、一番の人気者でした。

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そして、ティンカーベル初野くんに、ふざけて「ぱいぱいでか美」と呼ばれて以来、周囲からその名で呼ばれるようになり、とうとう芸名にまでしてしまったぱいぱいでか美ちゃんがゲストボーカルとして出演してくれました。

今年ナンバーワン売れっ子シンガーのぱいぱいでか美ちゃんに「ジージイ!ババアババアババアー」と歌わせる初野くん、恐ろしい男です。

 

本当に最高だったのでSoundCloud貼っておきます。

「私たちは絶対に席を譲ったりしない」

https://soundcloud.com/josinohimitsu/bpzb5ocbfntn

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 [「宅録ユニットFriendlySpoonレコーディング現場再現」秘蔵の新曲を公開録音]

 

今年の夏の終わりくらいに全曲、姫乃たまがゲストボーカルのアルバムをリリース予定のFriendlySpoonの石上さんに来ていただいて、普段のレコーディングを完全再現しました。

レコーディングはいつも石上さん宅にて、友人のノイズミュージシャンdaitengくんと共に行われます。

呼びつけたくせにdaitengくんの分のヘッドホンは用意しないので、彼には私の生歌(下手)しか聞こえないという状態、そして私と石上くんはアルコールを飲んでいるという点でかなり再現率の高いレコーディングになりました。

 

会場のみなさまにはdaitengくんと同じく私の歌声しか聞こえない状態でずーーっと沈黙していただいて、私も余計な音が入らないようにファーを外して、ハイヒールを脱ぎ、歌詞が見えるように眼鏡をして歌いました。

 

私の微妙な音程に、もうひとつ私の微妙な音程の歌を合わせると、音程のズレが音の厚みになってうまく聞こえるダブリングを披露し、会場が感動していました(単純に私が歌下手なだけ)。

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[アダルトメディアシンデレラストーリー]

 

私の担当編集を三年ほどしていたワニマガジン社の永岡輔さんと、元AV女優の残くれ葉ちゃんをお招きして、エロ本とAVの歴史をお話……するはずが、事務所ごとのギャラシステム、本番と擬似(実際には挿入しない撮影のこと)のギャラの違いなど、終始、金の話で大盛りあがり!

私もつい自分の仕事別にギャラをばらしてしまいました。

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[伝説の生きるジゴロ伏見直樹を刮目せよ!]

なんと伝説のジゴロがかっぽれを披露してくれました!

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マヨネーズとケチャップまみれになるジゴロ

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ゲストの岡村奈奈さん。

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外国人ダンサーズも登場してお祭り騒ぎ。

個人的にはお行儀よく背筋を伸ばして見てたお客さんたちが面白かったです。

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[弟に「姉の私物抽選会」を手伝わせながらギター弾かせてみた]

 

実の弟、ありがまお(PENs+)に来てもらって、私物抽選会を手伝ってもらいました。

私物抽選会でプレゼントしたのは「AVとローション」「過去のフライヤーとライブハウスのパス」「ウクレレ」「未だに手書き原稿で使ってるワニマガジン社の原稿用紙」「幼少期の写真」「可愛い飴」「グロス」でした。

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[グロスをチケットの半券につけているところ。男性ファンに当たったのですが、あのグロスは使用されるのでしょうか]

 

弟とは、はっぴいえんどの「風をあつめて」と、弟が作詞作曲をした「mondays」を歌いました。

この「mondays」という楽曲について自宅で「すごくいい曲だと思うからライブではやらないで、ずっといい曲のままにする」と、ひねくれたことを言っていたのですが、ミュージシャンの父がずっと昔に自身の楽曲について話していたことと全く同じだったので驚きました。

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おねえちゃん、うまく歌えなくて反省です。

しかもその後、ファンの方からいただいたプレゼントをバイクで持って帰ってくれて、なんていい子だろうと思いました。

やっぱり上の兄弟が破天荒だと、いい子になってしまいますよね。

 

なんだ、私のおかげか。

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[姫乃たま酔いどれライブ]

最後に「ねえ、王子」を一曲だけ歌いました。

そこそこ飲んだのですが、酔いどれとまではいかなかったかなあ。来年開催する時も負けませんよー。

 

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 物販中を隠し撮りされました。

 

さて、長いレポートを読んでくださってありがとうございます。

実際はレポート以上に長い長い、本当に長い夜でした。

私はこれからも、わっと売れてみなさんを喜ばせたり驚かせたりすることはないと思いますが、どうぞみなさんこれからもよろしくお願いします。


写真=林  佑樹/和尚/たまちゃん/愛ちゃん